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クラシックギター/Martin K.Yairi アコースティックギター/ウクレレ 専門店のスタッフブログです。
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世界チャンピオン、地域チャンピオンに関わらず、その選手の持つ特異性に着目し、私個人の視点から名ボクサーと判断した選手を、古今東西問わず取り上げていくコーナー。
 
今回はロシア出身の強打者「コンスタンチン・チュー」をお送りします。
 
コンスタンチン・チューは1969年にソビエト連邦セロフにて生まれ、幼少のころからボクシングを始める。アマチュアで瞬く間に頭角を表し、ソビエト連邦の代表チームに選ばれ、87年以後、世界選手権にも出場し、89年には銅メダル、91年には世界選手権、ヨーロッパ選手権ともに金メダルを獲得。92年にオーストラリアに移住する。
91年プロ転向後、無敗のままIBF世界スーパーライト級王座をKO奪取。97年に敗れるまで5度の防衛を果たす。翌年、WBCスーパーライト級の暫定王座を獲得。99年には王座決定戦を制し世紀王者へ。2000年にはメキシコの英雄フリオ・セサール・チャベスの挑戦を退ける。2001年2月にはWBA王者、同年11月にはIBF王者、共にKOで下し3団体統一王者に。その後2度の防衛を果たしたが怪我で2年近くブランクを作ったため、WBA,WBC2団体の王座をはく奪される。2004年の再起戦はIBF正規王者のコンスタンチン・チューVS暫定王者のシャンバ・ミッチェルで行われ、長いブランクをものともせず、見事な3回KO勝ちで王座の統一を果たす。
 
そして迎えた2005年6月。イギリスで絶大な人気を誇るリッキー・ハットンを挑戦者に迎えた防衛戦は、ハットンの絶え間なく続く猪突猛進のラッシュに11R終了後、チューが棄権を申し入れ王座を明け渡す。その後、引退。
 
ラーメンマンのように後ろで結んだ特徴的な髪形、厚い胸板、タフネスなどが印象に残りますが、この選手の特徴として一番思い出すのは恐ろしい破壊力を秘めた右ストレートでしょう!
左手を前に伸ばして、相手との距離を測るためにしか使用しないジャブは対戦相手からすれば非常に目障り。そのジャブで距離を測りながら、ここぞというタイミングで放たれる右ストレートは相手をリング外に吹き飛ばすほどの威力がありました。
 
特に記憶に残っている試合は2001年11月に行われたザブ・ジュダーとの統一戦です。
 
大砲のような強打を持ったWBA,WBC王者のチューVS恐ろしいパンチスピードを操りIBF王座に君臨していたジュダーとの一戦は、ただならぬ緊張感の中行われました。序盤にハイスピードなアッパーで見事なカウンターを合わせジュダーが優勢に進めるかと思われましたが、右ストレートのタイミングを計ったチューは、2R、抜群のタイミングで右ストレートをジュダーの顎先端に打ち込みKO勝利。統一王者としての強さを見せつける破格の強打、強さでした。
 
リッキー・ハットンに敗れ引退したチューでしたが、あの強打はあまりにも素晴らしく、これからもボクシングファンの記憶に残るでしょう。
 
どの競技でもそうですが、絶対的な一つの武器があるというのは相手にとって脅威ですね。








 

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