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クラシックギター/Martin K.Yairi アコースティックギター/ウクレレ 専門店のスタッフブログです。
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2017年12月16日土曜日~12月17日日曜日
クロサワ楽器日本総本店2F クラシックギター専門フロアにおいて

クロサワ楽器創業60周年特別企画として、過去に例がない2日間連続開催となる
「福田進一氏によるスペシャル店内イベント」
を開催いたしました!



初日の12/16には、スペインから5年ぶりに来日されたパウリーノ・ベルナベ氏にも
ご来店いただき、
「福田進一先生によるベルナベ新作ギター弾き比べ」
「パウリーノ・ベルナベ氏によるベルナベギタークリニック」
を開催しました!

2017/12/16土曜日 13:00~



超満員で開始をお待ちいただきました。



いよいよスタート。
ベルナベ氏に、先代のギターを40年前(!?)に弾いていましたと伝え、
まずは日本の曲「さくら」を演奏。

・パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe
 エスペシャル ESPECIAL
 松・マレーシアンブラックウッド Spruce・Malaysianblackwood
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/534202.html

 さくら変奏曲 / 横尾幸弘 Sakura Variations / Yuquihiro Yokoo



つづきまして
・パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe
 トーレス TORRES
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/473056.html

 アラビア風奇想曲 / タレガ Capricho Arabe / Francisco Tarrega

ベルナベ氏がコレクションで所有する
アントニオ・デ・トーレス Antonio de Torres 1864年(トルナボス付)
を研究して再現したモデル。



つづいて違う材ということで、唯一の表板が 杉 Cedar のモデルを演奏。

・パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe
 アトリエ M-50 Atlier M-50
 杉・マカカウバ Cedar・Macacauba
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/496415.html

 アストリアス / アルベニス Asturias / Issac Albeniz

杉はあまり使ったことがないとのことですが、
素晴らしいタッチにもはや材質は関係なく、福田先生の音がします。



・パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe
 コンシェルト CONCIERTO
 松・ダークマカカウバ Spruce・Dark Macacauba
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/534211.html

 プレリュード(チェロ組曲第一番より) / バッハ Prelude (Cello Suite No.1) / J. S. Bach



今年からローズウッドの仲間が全てワシントン条約の規制下に置かれたのを受けて
ベルナベ氏は横裏板の材料を様々変更されています。
ダークマカカウバも硬くて強い木材とのこと。



・パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe
 アトリエ M-50 Atlier M-50
 松・ボコール Spruce・Bocole
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/496403.html

 プレリュード(チェロ組曲第三番より) / バッハ Prelude (Cello Suite No.3) / J. S. Bach

 G majorでの編曲。
 ボコールはメキシコの木とのこと。明るめの茶色で複雑な縞模様の杢目が印象的。



・パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe
 アトリエ M-30 Atlier M-30
 松・ウェンジ Spruce・Wenge
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/496411.html

 ソナタ第三番 第一楽章 / ポンセ Sonata No.3 1st mov.  Manuel Ponce



 「何を弾こうかな~」と、iPadで楽譜を検索中。
 お蔭で 「コンサート前日に寝れるようになった」と
 名ギタリスト、デビット・ラッセル氏と談笑されたと、ギタリストあるあるも披露。
 
 レギュラーレパートリーは若いうちに全て覚えた方が良いと、若いギタリストに
 アドヴァイスされているそうです。



・パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe
 トーレス TORRES
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/473056.html

 ソナタ第三番 第二楽章 / ポンセ Sonata No.3 2nd. Manuel Ponce



・パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe
 エスペシャル ESPECIAL
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/534202.html

 ソナタ第三番 第三楽章 / ポンセ Sonata No.3 3rd mov. Manuel Ponce

 年始の演奏会に向けて、爪を極端に短くされていたとのことで
 薬指には テープ式の つけ爪 を使用されていたのですが、
 全く違和感のない演奏で、言われなければ気づかないと思いました。



・パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe
 アトリエ M-50 Atlier M-50
 松・ボコール Spruce・Bocole
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/496403.html

 プレリュード第一番 / ヴィラ=ロボス Prelude No.1 / Heitor Villa=Lobos

 ベース(低音)がいいのでこの曲を演奏します。

ベルナベギター新作をどんどん持ち替えて弾いて頂きましたが
「どれも弾きやすい」
「安定しているので、持ち替えられる」
と好評価いただきました!




最後に、ベルナベ氏によるギターの材料の説明をしていただきました。



恒例の記念撮影。



福田進一先生&パウリーノ・ベルナベ氏の貴重な2ショット。

福田進一先生の著作、CD販売、サイン会も行い、皆様の笑顔が印象的でした。

つづいて、
2017/12/16土曜日 15:00~
「ベルナベギタークリニック」を開催
6組の皆様が所有のベルナベギターをお持ちになり、
直接本人に点検・調整・アドヴァイスいただきました。



一気に真剣なまなざし。



細かい調整、弦が古い場合は弦交換も行っていただきました。



とその横で、、、



なんと月初に行われた 東京国際ギターコンクールで、第3位に入賞された
イタリアから来日中の、フラビオ・ナチ(Flavio Nati)さんが
ステージで演奏を始められました!



これまた素晴らしい演奏に、
イベント後残られていた皆様や、クリニック待ちの皆様が
ゆったりとお楽しみになられました。



福田先生による、翌日に弾くギターの選定も急遽はじまり、
この日は夕方まで、福田先生、ナチさんほかご来場の皆様のご歓談はつづき、
とてもここでは書けないような内容(!?)も飛び出しました。
(ギターをいろいろなものに例えてみると面白いですね。)


2日目
2017/12/17日曜日 13:00~



この日も超満員の大盛況。内容が盛りだくさんの為、定刻通りに開始。
なごやかな雰囲気で始まりました。



昨日選んで頂いたギタープラス、「折角だから弾きましょう!」と当日イベント直前に
お選びいただいたクラシックギターの銘器 8台 を弾き比べるという豪華な内容になりました。
(弾き比べ店内イベントでの演奏台数 8台 というのは過去最高の本数となると思います。)



・アルカンヘル・フェルナンデス Arcangel Fernandez 1982年
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/361447.html

 プレリュード第三番 / ヴィラ=ロボス Prelude No.3 / Heitor Villa=Lobos

 中間部分に半音階 ギターの性能チェックに良く用いる曲



・エンリケ・ガルシア Enrique Garcia 1920年
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/361447.html

 エストレリータ / ポンセ Estrellita / Manuel Ponce

 タレガが最後に愛用していたギターがガルシア1905年製のトルナボス付の作品。
 ネックのヒールキャップの形が丸いのが特徴
 「ヒールが尖っているガルシアは偽物です!(笑)」



・マヌエル・ベラスケス Manuel Velazquez 2014年 NEW 遺作 -The LAST-
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/414257.html

 プレリュード(チェロ組曲第一番より) / バッハ Prelude (Cello Suite No.1) / J. S. Bach

 ベラスケスは固い音のイメージ。ソリッドで太い棹。



・ヘルマン・ハウザーIII世 Hermann Hauser III 2007年
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/465863.html

 プレリュード(プレリュード・フーガ・アレグロより) / バッハ Prelude (Prelude Fuga Allegro) / J. S. Bach 

 「安い!誰も買わなかったら買おうかな~」



・桜井正毅 マエストロRF Masaki Sakurai Maestro RF 2017年 NEW
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/551398.html

 マズルカ・アパッショナータ / バリオス Mazurka Apasionata / Agustin Barrios



 イグノーベル賞を受賞。
 宴会の席での「ハイポジションが弾きづらい」という雑談から開発がはじまったと
 裏話も交えてご紹介。



・ホセ・ルイス・ロマニリョス Jose Luis Romanillos 1973年
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/473403.html

 フリア・フロリダ / バリオス Julia Florida / Agustin Barrios

 ジュリアン・ブリームが数多くの演奏を残し愛用したギターと同じ年に製作されたもの。
 音量は少なく感じるが、音色の変化が最も多彩。
 録音するとフレタよりも大きく、バランスで聴かせる銘器。



・ジャン・ピエール・マゼ Jean Pierre Maze 2017年 NEW
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/527092.html

 カンシオン / ポンセ Cancion / Manuel Ponce

 ブーシェの弟子。税関職員を長年務めあげ、極端に製作本数が少ない。
 ブーシェさんは晩年パリのギターショップの店番をしていたとのこと。



・グレッグ・スモールマン&サン Greg Smallman & Son 2017年 NEW
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/551396.html

 魔笛の主題による変奏曲 / ソル  Variations on a theme by Mozart / Fernando Sor

 ここから演奏曲は客席からのリクエストに(!)
 「1981年にスモールマンを初めて見た日本人と思う」
 メフィストに魂を売って手に入れる(?)大音量。
 少々のミスも隠してくれて、手放せなくなる。



8本 弾き終わったので、曲目と同じく再演奏希望のギターもリクエストを受付(!)
リクエスト1回目

・ジャン・ピエール・マゼ Jean Pierre Maze 2017年 NEW
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/527092.html

 大聖堂 第一楽章 / バリオス La Catedral 1st mov. / Agustin Barrios



なんとリクエスト2回目も

・ジャン・ピエール・マゼ Jean Pierre Maze 2017年 NEW
http://www.kurosawagakki.com/items/detail/527092.html

 グラン・ソロ / ソル  Gran Solo / Fernando Sor

 「弾けるところまで」とスタート。
 アグアド編なので音が少し違うとのこと。

あっという間に1時間が経過して、演奏は終了。



初日と同じく、著作、CDの販売・サイン会が盛り上がりました。

一段落して落ち着いてから、弾き比べイベントで出来なかった
「奏法レクチャー」を開始!



もっとも大切なことは・・・・
「(弦に)触ってから弾く!」こと
とのこと。



音のイメージが先に頭の中にあって、弾く

爪と指先が同時に触れるポイントで弦に触れる

同じ角度で弾く 左手も 右手も 角度が崩れると ミスにつながる

「脱力」 が 重要。脱力のために「呼吸」。
吸う=緊張、吐く=弛緩 リラックス



音を色で例えると・・・。
隣り合ったオレンジとピンクは遠くから見ると見分けがつかない
区別するために、境目に黒い線を入れる

音でいうと、その「黒い線」が「呼吸」

などなど、様々な金言をお聞かせいただくことができました。

過ぎてみればあっという間の2日間。

来年も様々なイベントを企画させていただきたいと思いますので
是非ご参加くださいませ。



福田進一先生、パウリーノ・ベルナベ様、誠にありがとうございました!

ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
良いお年をお迎えください。

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2017.12.3 (日) 18:00~ クロサワ楽器日本総本店2F クラシックギター専門フロアにて
ボサノヴァギターの第一人者! 中村善郎先生をお招きしての
「 ボサノヴァ一曲マスターワークショップ Vol.4」
を開催しました!



会場設営前にご来店いただき、早速サウンドチェック!
毎回なのですが、ほとんど「そのまま」の出力で、非常に短時間で完了します。



時間通りにいよいよスタート!

今回の曲目は 名曲「Meditacao メディテーション」。
前回同様に参加希望の皆様には、資料を事前にお渡しして「予習」してきていただきました!



まずは「完成形」の模範演奏!



変幻自在のリズムと、歌声にウットリ・・・。自然と拍手に包まれます。

まずはイントロを飛ばして、Aメロのコード、進行の確認をゆっくりと。



「予習」の成果で、皆様非常にスムーズ!
どんどん進行していきます。

「昔の曲はテヌート気味」
「走るのは、上に投げたボールが落ち切るのを待てないから」
と貴重なアドヴァイスが次々と・・・。

「3連符を入れると走りにくくなる」
とのことで、全員で実践。
付点のリズムと、3連符が4小節ごと、交互に弾かれ・・・確かに落ち着いた雰囲気に(!)。



「テレビを見ながらなど、ぼんやり弾く」
「それでも手が勝手に動いてテンポキープできるように、自立したグルーブ感を」

「親指を意識して、低音を聞いてリズムキープ」

質問も途中で受け付けながら、すすんでいき、



サビの部分も一通り、コード確認。

「コードネームは現地の人たちは、あまり元のコード進行はくずさない」



「メロディーはやわらかい感じだけれども、テンポはそんなに遅くない曲」

スピードアップして全員で演奏。

コードソロも一通り見たところで時間がきました。



最後は、全員で通して演奏。

今回はかなり完成度が高くなったのではないでしょうか!?
(ご参加いただいた皆様、是非復習いただいて、レパートリーに加えて下さいませ。)

最後は恒例の記念撮影



中村善郎先生!ご参加いただいた皆様!誠にありがとうございました!

次回開催をお楽しみに!
2017.11.19日曜日 13時より、
クロサワ楽器日本総本店2F クラシックギター専門フロア
にて

「河野智美氏による クラシックギターインストアイベント」
を開催いたしました!



天候にも恵まれ、非常に多くの皆様にご来場いただきました!

開演直前、いまかいまかとお待ちかね。


時間通りに開始となりました!

まずは
お持ち頂いた
・今井勇一 杉
で、大好評アルバム「The BACH」より
「主よ人の望みの喜びよ」 J.S.バッハ

綺麗な音色に一瞬で会場の雰囲気が変わりました。
(今回、照明を少し落としておりましたので
 少々画質の荒い画像がございますが、
 ご了承いただければと思います・・・。)



続いて2曲目には、ナントいきなり
「シャコンヌ」 J.S.バッハ
を演奏!
無料でシャコンヌが聴けるとは・・・なんとも贅沢。



続きまして、
今回、是非弾いて頂きたいと当店在庫の中から
厳選して選ばせて頂いた5本の中から
・ヘルマン・ハウザーIII世 Hermann Hauser III 2007

「G線上のアリア」 J.S.バッハ(ラッセル編)

ハウザーには固い音、というイメージを持っていたとのことですが
午前中からの試奏の際に、柔らかい音 に感じられたとのこと。
(実際、2000年代に入って、ハウザー3世の作品の音色が
 柔らかく、音も出しやすくなったとのお声を良く頂きます。)



4曲目は再び、今井勇一 杉 にて
「プレイヤー」 フレデリック・ハンド

バッハに影響を受けて、1夜にして書き上げられた曲とのこと。

今回、ここまでの前半はバッハをテーマに、
ここからの後半はスパニッシュをテーマに選曲いただきました。


後半、1曲目は
オーストラリアの製作家で、アナ・ヴィドヴィッチさんが愛用されていることで知られる
・ジム・レッドゲイト Jim Redgate 2009年製 ウェイブダブルトップ WAVE double top
にて
「アラビア風奇想曲」 F.タレガ


生徒様のレッスン希望で弾いているうちに、
ご自身も覚えられたとのこと。

続いては
スペイン、マドリッドの名工の小振りなギターをチョイス。


・パウリーノ・ベルナベ Paulino Bernabe トーレス TORRES
「アルハンブラの想い出」 F.タレガ

粒立ちの揃ったトレモロが綺麗に響き、皆様からも好評いただいた1本。
2年連続でスペインに行かれて、アルハンブラ宮殿をバックに、
アルハンブラの想い出 を弾く、という素晴らしい演奏会をされたとのこと(!)

小振りなギターは弾きやすいですか?とよく聞かれるそうなのですが
普段弾いているギターよりも小さいので、安定させるのに「慣れ」が
必要との事。(今回も入念に椅子の高さを調整されておりました。)



続いて、ご自身のギターでなければ弾けない という
「アストリアス」 I.アルベニス
を演奏。ラスゲアード(掻き鳴らし)奏法は
見てる方がドキドキします(仕事柄でしょうか?)



続いては、ヴィンテージギター
・マヌエル・ラミレス Manuel Ramirez サントススタンプ Santos Stamp 1900年頃

「サパテアード」 R.S.デ・ラ・マーサ

最近弾く人が少ない(難しいから?)ですが、スペインで演奏した際には大うけで
演奏後は「オレ~」と掛け声も飛んだとの事。(今回は「ブラボー」でした!)



ラストは
「粉屋の踊り」 M.デ・ファリャ
で盛り上がり、

鳴りやまぬ拍手にお応えいただいてアンコールには
R.ディアンス氏が亡くなる直前の貴重なお話をされたあと、
「タンゴ・アン・スカイ」 R.ディアンス
を熱演!


あっという間に時間が来てしまい終演となりました。

たくさんのご来場、誠にありがとうございました!


恒例の記念撮影。

広告デザインをお褒めいただきましたので、
いただいたサイン色紙と一緒に展示させていただきました。



河野先生、素晴らしい演奏をありがとうございました!



2017年10月8日(日)、3連休の中日、良い天気にも恵まれた中、
昨年に続き、チリ出身で世界各地で活躍されているクラシックギタリスト
アレクシス・バジェホス Alexis Vallejos氏をお招きして、
クラシックギターインストアライブ を開催いたしました!

定刻通りの13時にスタート!
 
まずは(下線部分をクリックして頂くと商品ページで詳細をご覧いただけます。)
ミゲルゴンザレス Juan Miguel Gonzalez 1888 TORRES 2017 NEW
 チャコーナ/ヴァイス Ciacona/S.L.Weiss

イベントが決まってから1ヶ月あまりに4-5回ご来店頂いて、演奏ギター、
曲目をじっくりと検討頂きました!(その間に売れてしまったものも・・・)

構えは ダイナレット と 足台 を併用するスタイルで安定感抜群です。

今回も、奥様のタニア様に通訳をしていただき、大変助かりました!
(タニア様、ありがとうございました!)

今回は、アグスティン・バリオスの時代の銘器4本と、
今年が生誕200周年となるアントニオ・デ・トーレスを再現した新作2本
を豪華にじっくりと弾き比べていただきました。


ベルナベ Paulino Bernabe TORRES 2017 NEW
 椿姫幻想曲/アルカス-タレガ Fantasia "La Traviata" de Verdi. J. Arcas - F. Tarrega


ガルシア Enrique Garcia ca.1920 SP/BR
 ヴィダリータ/バリオス Vidalita/Agustin Barrios

バリオス本人も25年製作のガルシアを使用していたとのことで
年代が近く、「当時の音」が出ていると思います。


ドミンゴエステソ Domingo Esteso 1925 SP/BR
 マヒーヘ/バリオス Maxixe/Agustin Barrios

バリオス本人も34年製作のエステソを使用し、弟子の間で
「最も合っている」と評されていたとの事。

マヒーヘは、スペインの古いタンゴとアフリカのリズムが交じり合った
ブラジルの速い曲。リズミカルでアクセントの効いた表現はクセになります。

先に弾かれたガルシアとこの後弾かれたシンプリシオ、サンフェリューは
スペイン バレンシアで製作されて、カタルーニャ派のギターとも呼ばれ
チェロのような重厚で太い低音が魅力的なのですが、
このエステソやサントス・エルナンデスといったマドリットのギターは
より明るい音色で響きます。


シンプリシオ Francisco Simplicio 1929 SP/BR
 フリア・フロリダ/バリオス Julia Florida/Agustin Barrios

カタルーニャ派でガルシア唯一の弟子と称していたシンプリシオ。
バリオス本人も25年製を使用していました。

イタリア、ベネチアの舟乗りの船頭が歌う舟歌、バルカローレが幻想的に響きます。


サンフェリュー Enrique Sanfeliu ca.1920 SP/BR
 おおわが祖国/バリオス Jha, che valle/Agustin Barrios

バリオス本人も30年製を使用されていたとのこと。

バリオスの映画が話題となっておりますが、皆様もうご覧になりましたでしょうか?
作曲家の人となりを知ると、また演奏にも違いが出てくると思います。
(アレクシス・バジェホス氏が上映の際に演奏されています。
 なかなか予定が合わず、まだ見れていなかったりします・・・。)


ミゲルゴンザレス Juan Miguel Gonzalez 1888 TORRES 2017 NEW
 アストリアス/アルベニス Asturias/Isaac Albeniz

アストリアスはもともとピアノ曲で、セゴビア編のイメージが強いと思いますが
最初に編曲したのはタレガの弟子で、セゴビアの演奏の少し後にバリオスも
演奏しているとのこと。
(新品で弾いて頂くラスゲアードはドキドキしますね。)


ベルナベ Paulino Bernabe TORRES 2017 NEW
 バイロンゴ・カンペロ/メルリン Bailongo Campero/Jose Luis Merlin

アレクシス・バジェホス氏に献呈された曲。
南米のリズムが小気味良く響きます。

毎回、深々と礼をされる姿が印象に残ります。
素晴らしいステージマナーと感銘を受けました。

ドミンゴエステソ Domingo Esteso 1925 SP/BR
 ドン・ペレス・フレイル/バリオス Don Perez Freire/Agustin Barrios

手の内に入ったレパートリーで、決して速さや技術をひけらかすことがない
音色と強弱、フレーズごとの処理など、丁寧に丁寧にギターで歌い上げます。
特に耳をそばだてて弾き込まれる弱音の美しさが際立っていました。

予定していたプログラムが終わり、アンコールを弾くその前に、
奥様のタニヤ様が明日お誕生日ということでサプライズで奥様に捧げて1曲。

アンコール
ベルナベ Paulino Bernabe TORRES 2017 NEW
 愛のロマンス/ルビーラ Romance/Antonio Rubira

愛が溢れています。
(タニヤ様お誕生日おめでとうございます!)

演奏ギターのリクエストにお応えして
サンフェリュー Enrique Sanfeliu ca.1920 SP/BR
 チリの曲 Tonada en Sepia/Juan Antonio Sánchez

ラストは人前で初めて演奏されるというトレモロの名曲。
ベルナベ Paulino Bernabe TORRES 2017 NEW
アルハンブラの想い出/タレガ Recuerdos De La Alhambra/Francisco Tarrega


最後も何度も深々とお辞儀をされ、一段と大きな拍手に包まれました。

あっという間に予定を過ぎて(14:20)終了となりました。

最後はおなじみの記念撮影。


気に入って頂き、ポスターパネルをお持ち帰りいただきました!

素晴らしい演奏をありがとうございました!


本日、9月22日と23日、東京にて開催されたソロリサイタル2公演が終わったばかりの
クラシックギターの世界の巨匠ペペ・ロメロ氏に、超多忙な来日スケジュールの合間を縫って
当店、クロサワ楽器日本総本店クラシックギター専門フロアにご来店いただきました!

前回来日の際にも、お立ち寄りいただいたのですが、今回はなんと店頭展示販売中の中で
興味を持っていただいたクラシックギターの数々を試奏頂きました!

前回、来日時のご来店のご紹介はこちら



まずは
マヌエル・ラミレス Manuel Ramirez サントススタンプ Santos Stamp 1900年頃 松・ハカランダ
 ※クリックして頂くとギターの詳細をご覧いただけます。

目の前で演奏される名曲の数々!世界を魅了する巨匠が紡ぐその音は素晴らしいの一言。



サントス・エルナンデス Santos Hernandez 松・シープレス 1925年製

「サントスはクラシックギターとフラメンコギターを区別して製作していない」
と、フラメンコはもちろん、甘く太い音色でクラシックの名曲を演奏され、
名演奏が繰り広げられるという、何とも贅沢な空間に。

サントス・エルナンデスは大好きなギターということで、
1939ハカランダ、1929メープル、フラメンコ1925、フラメンコ1931
と弾いて頂いたのですが、ご自身は「8本!!」所有されているとの事で脱帽いたしました。

クロサワ楽器店 サントス・エルナンデスの在庫リストはこちら



つづいて
ドミンゴ・エステソ Domingo Esteso 1925年 松・ハカランダ

目の前で、芳醇な音楽が目の前で誕生していき、ウットリ。



一通り、展示ギターをチェックしたマエストロが「これを弾きたい!」と
言われたのが
ヘルマン・ハウザー カトリン・ハウザー Kathrin Hauser 2007年製 No.3

ハウザー3世の娘で、小さい時に会っていらっしゃるとのこと。
世界で最初に一般発売された カトリン・ハウザーとお伝えすると
感慨深くまずはじっくりと眺められて、様々なフレーズを演奏され
「ハウザー3世と同じ音がする」と好評いただきました。



最後に記念撮影していただき、本日のお気に入り
Santos Hernandez / サントス・エルナンデス 1939年製
を手にニッコリ。

サインもいただいて、まさに至福の時間でございました。

ご来店ありがとうございました!


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東京都新宿区新大久保のクロサワ楽器日本総本店は、地上3階・地下1階の各フロアがそれぞれ日本最大クラスの専門店です。各フロアには専門のリペアマンが常駐、リペアブースも完備していますので、楽器の修理・調整に関することもおまかせください。
通販でもきっちりと調整・検品させて頂きますので安心してお買物をお楽しみください。
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