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日本最大級!クラシックギター/Martin K.Yairi アコースティックギター/ウクレレ 専門店のスタッフブログです。
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日本が誇る社会派小説家の山崎豊子さんが亡くなりました。
山崎さんは新聞記者出身で、社会の暗部にメスを入れる独自の切り口や、徹底した取材などでも多く知られ数々の大ベストセラーを生み出しました。
有名なものでは「白い巨塔」や「大地の子」「沈まぬ太陽」などを真っ先に思い浮かべますが、私自身、初めて山崎さんの作品を読んだのは「大地の子」でした。友人に勧められ軽い気持ちで読み始めたのですが、その内容の重さに衝撃を受けたのを覚えております。

 

 
「大地の子は」残留孤児を題材にしており、主人公である中国残留孤児の陸一心(日本名、松本勝男)が中国では、日本人であると侮蔑され、日本では中国人であると差別されながら時代の流れと共に成長していく壮大な物語です。

これを読めば、貧しい中国の寒村で否応なく生活を送ることになった残留孤児の苦悩、当時の中国で、生活の底辺にまで根付く半日感情などが詳しく描かれており、山崎さんが実際に中国で生活し収集した情報が膨大な量であることが伺えるのです。
この作品を仕上げて「命がけで書いた」と仰っておりましたが、まさに、そんな気迫が伝わるすごい作品なので皆様も一読いただければと思います。最後にはこの「大地の子」というタイトルの意味が解りそこでまた感動します。

現在でも執筆を続けていたそうですが、このような作品を書ける方が亡くなったと思うと残念でなりません。

ご冥福をお祈りいたします。













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オススメ本です。

ピーター・バラカン著「ラジオのこちら側で」

 
 

ピーター・バラカン氏といえば、音楽評論家、TVのコメンテーター等のイメージを持つ方が多いと思いますが、ラジオ番組で、上品かつ耳触りの良いイギリス英語、または流暢な日本語を使いながら色々な曲を流す“DJとしての顔”が最もバラカン氏のイメージに当てはまるのです。

この本は、1950年代から現在までの音楽シーンを自身の青春時代から現在に至るまで、愛聴する音楽の遍歴や、日本で働く事になったきっかけ、日本のサラリーマン社会における苦労話などが記されております。

大学を卒業しレコードショップの店長となった後、1974年に来日しシンコーミュージックに就職した後にYMOのマネジメント事務所に転職するあたりから音楽の仕事が増え、1980年代になるとついにラジオのDJを務めるようになります。

アメリカで売れている音楽と日本で売れる音楽の相違点、同時多発テロ後のアメリカではしばらくの間、平和のイメージを持つ曲を流さなくなった(戦争を行う方向へアメリカが突き進んでいた)話などはリアリティがあり、社会情勢と音楽は非常に関連があることが伺えます。

以前、WOWOWのジャズファイルという番組にて、マイルス・デイビスの「ビッチズ・ブリュー」というアルバムに衝撃を受けた、と伺ったので、基本的にはジャズ畑の人なのかと勝手に解釈しておりましたが(まあ番組がジャズ番組なので無理も無いかもしれませんが)氏は、ブラックミュージック、モータウンサウンド、ワールドミュージック等を好み、その深い知識は様々な著書にも記されておりますので、興味のある方は一読されると良いでしょう。
ラジオというアナログさは、独自の懐古趣味のような良さがあり、何気ない曲でもラジオからふと流れてくると心に染みることはありますよね。

この本を読むと、改めて音楽が持つ素晴らしさ、生活とラジオの密接な関係などにも気づかせてくれます。バラカン氏の番組の中でもNHK FM 毎週土曜日7時20分~「ウィークエンドサンシャイン」、Inter FM 毎週月曜日~木曜曜日7時~「バラカン・モーニング」等がおすすめで、とても良い曲を流します。
また、TOKYO FM 毎週金曜日18時30分~「Tokyo Midtown presents The Life MUSEUM」も様々なゲストを迎えてお送りする番組なので面白いです。

まずは、「ラジオのこちら側」を読んでいただき、バラカン氏の、良い音楽を一人でも多くの人に聞いてほしいという気持ちを感じて下さい。










オススメ本です。最近、のめり込んで一気に読んでしまった小説ですが・・・
森博嗣著「スカイ・クロラ」シリーズ

本では6冊刊行されており、一番初めの「スカイ・クロラ」は映画化もされております。物語の内容は、キルドレという、思春期で成長が止まった子供たちがパイロットとして、戦争がスポーツの様に行われている社会の中で、女性でありながら凄腕のエースパイロットである草薙水素(クサナギスイト)を中心に、主人公から見た日常が淡々と綴られている異色作です。

登場人物の名前はほとんど日本人の名前なのですが、舞台となっている場所や時代を特定する表記は全くありません。物語全体に漂っている孤独感や透明感は、思春期で成長が止まり、思考だけが齢を取り、大人とも子供とも言えない主人公にしか表せない絶妙な空気感があり、文字から、その孤独がひしひしと伝わってくるのです。

刊行順では「スカイ・クロラ」「ナバ・テア」「ダウン・ツ・ヘブン」「フラッタ・リッツ・ライフ」「クレイドゥ・ザ・スカイ」「スカイ・イクリプス」の順番ですが、時系列で行くと「スカイ・クロラ」が最後に来るのです。作者の森氏は、「ナバ・テア」から読むのが良いが、基本的にはどの作品から読んでも良い。と言っているそうですが、やはり刊行順から読むのが一番楽しめるはずです。

楽しむ方法としてオススメは、映画化されている押井守監督の「スカイ・クロラ」を始めに見ることです。映画を見るとこの世界観が頭の中で具体化するので、原作を読んだ時にイメージがつかみやすいのではないでしょうか。



  ←映画版「スカイ・クロラ」

青い空、草薙のクールな雰囲気、感情を押し殺したキルドレという存在でありながらも、殺意や恋愛感情が一瞬だけ現れてしまう様が見事に描かれている映画です。映画は原作と終わり方が違うのですが、まずは映像で見て、そのあと原作を(刊行順に)読むと、面白くて続きが気になり、次々と続編を買い漁ってしまうはずです。そして、確認の為にもう一度「スカイ・クロラ」を読んでしまうのです。(オススメした順番で読めば、です)
基本的には謎が多く、全て読んでも謎が残る部分があります。それもまた色々な想像を掻き立てるはずなので、様々な読者に支持されている理由もうなずけます。

最後に「ナバ・テア」の解説をしている、よしもとばなな氏のコメントを引用。

「この孤独が私を骨の髄まで温めるのです」

まさに、そんな小説です。










猛暑に突入です・・・
最近の暑さは尋常ではなく、“熱中症で1072人搬送”などの見出しが朝刊の紙面を飾っておりましたが、この暑さはどこまで行くのでしょうか・・・
年々、暑さが厳しくなり、同時に、ゲリラ豪雨などの異常気象が頻繁に起こり、地球温暖化による環境の変化が問題視されております。皆様も急な天候の変化と体調管理に気をつけて下さい。

さて、こんな暑い夏といえば、江戸川乱歩です。

夏になると、出版社が文庫本のフェアを行います。このフェアは中々良くて、本屋さんにずらりと並んだ文庫本の中から思いもよらぬ発見があったりします。夏に、読書のフェアが多いのは、夏休みに、のんびり本を読む学生、夏休みにリフレッシュする会社員の方などを見越して、大々的に特設コーナーを設けるのです。“数冊買えばこんな特典がもらえる”みたいな販売促進のオマケもあるので、読書ファンではない方でも購買欲をそそられる訳です。
勝手なイメージですが、たまに行われる江戸川乱歩のフェアは夏に多いような気がします。江戸川乱歩が持つ猟奇的でおどろおどろしい部分や、様式美のようなものが、怪奇的イメージを助長させ、読後に涼しくなるのでは!という本屋さんの策略が見え隠れすると私なりに想像しております。

そこで、夏に読みたい江戸川乱歩の作品をご紹介させていただきます。

十字路 現在、描かれれば火曜サスペンス的な内容ですが、当時、これほど読者をハラハラさせた作品は無いのでは。

 

闇に蠢く 個人的に乱歩では最も好きな作品です。不気味さは秀逸!


 

三角館の恐怖 密室物の代表作。乱歩の探偵ものには“缶詰を開けずに中身を取り出す方程式”というキーワードがたまに登場します。



 

他にもおすすめは多数ありますが、短編も素晴らしいものが多く





二銭銅貨 心理トリックを研究し尽くした頭の良い犯人が墓穴を掘る

屋根裏の散歩者 誰もが内面に持つ“暗さ”を巧みに描いております。

人間椅子 まあ、傑作です。笑えますし・・・

江戸川乱歩の本と言えば、幼少のころに読んだ「怪人二十面相」のシリーズもなくてはならない作品です。つい先日、読んでみましたが、今読んでも面白いです。こんな本を読んでワクワクする子供たちが減っていると思うと少し悲しく思います。


 
新装版もありますが、やはりこのバージョン(絵柄)にお世話になった方が多いのでは。
 

さあ、皆様も江戸川乱歩を読んで、日本の夏を楽しみましょう!





ついに、読破しました!

スティーブン・キング作「ダーク・タワー」

この物語は、アメリカの大作家であるスティーブン・キングが30年もの年月を費やして完成させた超大作の小説です。キング自身もこの作品は“私のライフワーク”と公言しておりました。

最後のガンスリンガー(西部開拓時代のガンマンのようなもの)である主人公のローランドが、暗黒の塔(ダークタワー)を目指して仲間と共に旅をするというストーリーです。暗黒の塔は全ての世界に通じ調和を保っていると言われているのです。この塔の倒壊が原因で世界が荒廃に向かっており、塔の修復をすることで、世界の倒壊を食い止めようと、壮大な旅をするローランドを中心に物語は進行します。
物語は1部~7部までに分かれており、中間世界と呼ばれる退廃的な、昔と未来がごちゃ混ぜになった、物語の軸となる世界や、中世のヨーロッパのような時代を舞台にしたものから、近年のニューヨーク等、様々な舞台が登場します。よって、ストーリーもキングの面白い要素が全て詰まっていると言っても過言ではありません。
要するに、SF、ホラー、心理サスペンス、恋愛、アクション、等の多ジャンルに渡る、非常に内容の濃い物語なのです。

また、スティーブン・キング作品のほとんどが、本書「ダーク・タワー」にリンクしているところも注目すべき点で「アトランティスのこころ」「不眠症」「ザ・スタンド」「ブラック・ハウス」「タリスマン」「IT」「ドラゴンの眼」「レギュレイダーズ」「デスペレーション」「呪われた町」などの主要な作品が大いに関連しているのです。

なかでも私の好きな「アトランティスのこころ」に登場するテッド・ブローディガンなどは重要な役割で登場します。
その他にも「不眠症」からパトリック・ダンヴィル「呪われた町」からキャラハン神父なども登場し物語を色添える役割として活躍するのです。

この物語は1970年代に大学生だった作者が、その頃から構想を温めていたそうです。30年もの歳月の間には、長らく執筆を行っていなかった期間もあるため、ダーク・タワーの熱狂的なファンからは、早く続きを書けと脅迫まで受けたそうです。

作者曰く、キング作品で起こる怪現象はすべて暗黒の塔が原因との事。

文庫本でも合計16冊という大作で、私自身も一気に読んだわけではありませんが、これだけの長さでも読み手を飽きさせない面白さが多分にあります。

文庫本3部の帯には“もう止まらない”と記してありますが、まさに、その通り!

実際には1冊目の後半から“止まらない面白さ”があります。

これを機に、「ダーク・タワー」にリンクしている諸作品も色々読んでみたいと思いました。

皆様も機会がありましたら是非「ダーク・タワー」を読んでみてはいかがでしょうか。

まあ、長いですが・・・

 
↑自宅本棚のコレクション 読み終えると寂しいものです・・・










 






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