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日本最大級!クラシックギター/Martin K.Yairi アコースティックギター/ウクレレ 専門店のスタッフブログです。
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日本が誇る冒険家二人、角幡唯介氏、萩田泰永氏、この二人が組めば、地球のどんな場所ですら解明してしまいそうですが、この現代においてそのような冒険を試みることに意義を感じます。
角幡氏は著書「空白の5マイル」で、地球上のほとんどの場所は人間が開拓してしまい、グーグルアースを使えばあらゆる場所を見る事が出来る。GPSで現在地も瞬時に把握できる。このような物を使用して果たして冒険と言えるのか?自分は出来る限りこのような物を使用しないで、時に危険に陥り、死を感じる事により生を実感する。
こんな記述があったと思いますが、今回の冒険で面白いのは、相棒の萩田氏がGPSと衛星携帯電話を巧みに使いこなす事です。

当初、一日最低26キロ歩くことを目標にしているのですが、途中で萩田氏に今どのくらい進んだ?と尋ねればGPSの電源を入れ、14キロだと答え、26キロ進むにはあと何時間歩くと計算をし、午後6時頃になるとGPSの電源を入れた状態で歩き、画面を確認しながら、あと500メートルと萩田氏が声をかけ、それを歩き終えると1日の行程が終了となるのです。ここで面白いのが、朝に出発した場所と、到着した場所の景色がほとんど変わらないという事です。一面真っ白の世界ですから当然かもしれませんが、GPSの使用により、26キロメートル進んだという事が把握できるわけです。
角幡氏は、始めのうち、このGPSという機会に対し、とても違和感があったそうです。
以下163ページ~164ページ引用
-現代の極地探検家はGPSに支配されている。この時の二人がまさにそうだった、GPSの威力を初めて知り、複雑な気持ちにさせられた。GPSを装備の中に入れた時、この機械がもたらす「支配-被支配」の関係まで想像を巡らせることが出来なかった-

しかし、時間の経過がその感覚を麻痺させ、最初は萩田氏に距離を訪ねる事に抵抗があった各幡氏も、次第にその抵抗感は薄まっていたそうです。

北極を冒険する際、日々、悪戦苦闘するのが乱氷帯と呼ばれるもので、これは、海水が動き、押し合いを繰り返すことによりできた氷の起伏で、大きいものになるとゆうに10メートルを超える高さにまで膨れ上がるそうです。

この凸凹した乱氷帯の上を、重さ100キロのそりを引きながら進むのですから想像を絶する過酷さがあるはずです。
一日に食べる食事のカロリーはおよそ1キロ。5千キロカロリーもの栄養を摂取しながら進んでも徐々に体が痩せていき、氷河を抜けるあたりまで寒さと飢えに苦しむ姿がリアルに描かれております。


途中で、様々な動物を狩りする場面もあり、特に、巨大な麝香牛をしとめて食糧にするくだりなどは必読の価値ありです。

壮大な距離を移動し、後半、冬も終わり、湿地帯を下るあたりでは、この冒険もようやく終わりが近づいてきたのかと、読んでいて感慨深いものがあります。

このような冒険を現代に行い、極地という我々の日常では計り知れない場所を教えてくれる貴重な記録です。作者の各幡氏は文章もとても上手なので、小説としての面白さも備えたお薦め本です。皆様もご一読下さい。






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