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日本最大級!クラシックギター/Martin K.Yairi アコースティックギター/ウクレレ 専門店のスタッフブログです。
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暑い日が続きますが、小部屋をご覧の皆様はいかがお過ごしでしょうか?
八ヶ岳の楽しさが忘れられず、未だ仕事中も寝ぼけている小部屋管理人の石井です。

先週より、ようやく暑さが和らいできました。体が暑さに慣れてきた事もあると思いますが、それでも一ヶ月は暑い日が続きそうです。体調管理にご注意下さいませ。

さて、夏の暑さにはやはり読書です。

夏=読書というテーマは昨年にも取り上げたと思いますが、やはり、この時期になると大手出版社がそれぞれキャンペーンを展開しております。

対象品をお買い上げの方に、限定のブックカバーを選ばせてくれたり、過去の名作のカバーが色とりどりの和柄模様になっていたりと、読書好きから、普段は本を読まない方まで購買欲を刺激してくれるのです。

暑い日にクーラーの効いた涼しい部屋で本を読むのも良いのですが、クーラーが苦手な私は、窓を開け暑い部屋で汗をかきながら本を読むのが好きです。

そして、読書といえば夏目漱石です。
夏になると夏目漱石を思い出すのは、夏休みに「坊ちゃん」を読み感想文を書いた記憶があると思うのですが、たっぷりと時間がある夏休み、純粋に読書と言う世界に浸りたい場合は、夏目漱石です。

知性の中にユーモアが随所にちりばめられ、出てくるキャラクターはどれも魅力的。
書かれてから100年以上経過しているとは思えないほど瑞々しい文章は、読書がもたらすリラックス効果を多く感じる事ができます。

では、夏休みに夏目漱石の作品を読むには、どの作品を読めば良いか?

ちょっと奇妙な話があり夏らしく感じるのは「夢十夜」ではないかと思いますが、シンプルに楽しみたいなら断然「坊ちゃん」をオススメします。
そして、読書に浸りたいのなら「草枕」といったところではないでしょうか。

  

もちろん、他にも夏目漱石の作品は面白いものが沢山ありますので、この暑い季節だからこそ読書でリフレッシュをして下さい。





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日本が誇る冒険家二人、角幡唯介氏、萩田泰永氏、この二人が組めば、地球のどんな場所ですら解明してしまいそうですが、この現代においてそのような冒険を試みることに意義を感じます。
角幡氏は著書「空白の5マイル」で、地球上のほとんどの場所は人間が開拓してしまい、グーグルアースを使えばあらゆる場所を見る事が出来る。GPSで現在地も瞬時に把握できる。このような物を使用して果たして冒険と言えるのか?自分は出来る限りこのような物を使用しないで、時に危険に陥り、死を感じる事により生を実感する。
こんな記述があったと思いますが、今回の冒険で面白いのは、相棒の萩田氏がGPSと衛星携帯電話を巧みに使いこなす事です。

当初、一日最低26キロ歩くことを目標にしているのですが、途中で萩田氏に今どのくらい進んだ?と尋ねればGPSの電源を入れ、14キロだと答え、26キロ進むにはあと何時間歩くと計算をし、午後6時頃になるとGPSの電源を入れた状態で歩き、画面を確認しながら、あと500メートルと萩田氏が声をかけ、それを歩き終えると1日の行程が終了となるのです。ここで面白いのが、朝に出発した場所と、到着した場所の景色がほとんど変わらないという事です。一面真っ白の世界ですから当然かもしれませんが、GPSの使用により、26キロメートル進んだという事が把握できるわけです。
角幡氏は、始めのうち、このGPSという機会に対し、とても違和感があったそうです。
以下163ページ~164ページ引用
-現代の極地探検家はGPSに支配されている。この時の二人がまさにそうだった、GPSの威力を初めて知り、複雑な気持ちにさせられた。GPSを装備の中に入れた時、この機械がもたらす「支配-被支配」の関係まで想像を巡らせることが出来なかった-

しかし、時間の経過がその感覚を麻痺させ、最初は萩田氏に距離を訪ねる事に抵抗があった各幡氏も、次第にその抵抗感は薄まっていたそうです。

北極を冒険する際、日々、悪戦苦闘するのが乱氷帯と呼ばれるもので、これは、海水が動き、押し合いを繰り返すことによりできた氷の起伏で、大きいものになるとゆうに10メートルを超える高さにまで膨れ上がるそうです。

この凸凹した乱氷帯の上を、重さ100キロのそりを引きながら進むのですから想像を絶する過酷さがあるはずです。
一日に食べる食事のカロリーはおよそ1キロ。5千キロカロリーもの栄養を摂取しながら進んでも徐々に体が痩せていき、氷河を抜けるあたりまで寒さと飢えに苦しむ姿がリアルに描かれております。


途中で、様々な動物を狩りする場面もあり、特に、巨大な麝香牛をしとめて食糧にするくだりなどは必読の価値ありです。

壮大な距離を移動し、後半、冬も終わり、湿地帯を下るあたりでは、この冒険もようやく終わりが近づいてきたのかと、読んでいて感慨深いものがあります。

このような冒険を現代に行い、極地という我々の日常では計り知れない場所を教えてくれる貴重な記録です。作者の各幡氏は文章もとても上手なので、小説としての面白さも備えたお薦め本です。皆様もご一読下さい。






ここ最近の小部屋は手抜きでは無いか・・・
そんな印象を拭い去るために、今回はオススメ本について、たっぷりお送りしたいと思います。


角幡唯介
アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極

日本の冒険家である角幡唯介氏と萩田泰永氏の二人が、冒険史の中で長らく謎とされている、フランクリン隊129人全滅、北西航路の軌跡をたどるノンフィクション小説です。

そもそも、北西航路とは、どのようなものか、簡単にご説明させていただきます。

北西航路探検の歴史は15世紀末から16世紀にまでさかのぼります。当時、英国、フランス、オランダといった西洋諸国は中国との貿易を望んでおりましたが、その時代に最も国力があったスペイン、ポルトガルに阻まれ、東洋に進出できない状態にありました。

 
スペインはいち早くアメリカ大陸に到達。ポルトガルはすでにアジアとアフリカに貿易網を構築。両国は1944年に条約を結び、世界を東西に二分することを決めていたそうです。
ヨーロッパから東洋に進出するには、アフリカの喜望峰を回るか、中東を経由して陸上から到達しなければならないのですが、喜望峰はポルトガルに、マゼラン海峡はスペインに押さえられ、中東からアジアに渡るにはトルコ商人にとてつもなく高い関税を支払わなければならなかったのです。
そのため、アジアに向かう安全で誰からも妨害されない航路を開拓しなければならなかったのでした。考えられるルートは二つあり、一つがヨーロッパからロシアの北側を東に向かいベーリング海峡を抜ける北東航路。もう一つが北米大陸を北から回り込む北西航路でした。つまり北西航路とは貿易を目的とした商業航路なのです。

 
この、北西航路の探検史は悲惨な話であふれており、多くの船乗りが越冬のできない小型帆船で地図の無い海に漕ぎ出し、寒さや飢え、部下の反乱などで死亡したそうです。

1903年から1906年、ノルウェーの探検家ロムール・アムンセンが横断航路に成功するまで幾多の冒険家がこの北西航路を目指したそうです。

今から160年ほど前、19世紀中ごろ。イギリスのジョン・フランクリンを隊長とする探検隊が、氷だけが支配する極北カナダの広大な多島海のどこかで忽然と姿を消し、129人全員が消息を絶ったのです。

今回、ご紹介するこの本では、凍てつく北西航路をたどり、その風景を体験し記述することによって、フランクリン隊が生き延びようとした神話のような舞台を甦らせてくれるのです。また、タイトルにあるアグルーカとは誰の事を指すのか?ロマンと死が隣り合わせの極地を旅するのは、角幡唯介氏と萩田泰永氏。

冒険家、角幡唯介氏は、長らく謎の川とされてきたチベット、ヤル・ツアンポー川大渓谷未踏査部を単独で探検し、ほぼ全容を解明。その模様は「空白の5マイル」に記されております。

萩田泰永氏は、北極男の異名を持つ冒険家で北極のスペシャリスト。北極点無補給単独到達に挑戦を行い、その模様をWOWOWのドキュメンタリー番組で観て、とても感動しました。その際は途中で断念。次の機会を伺い着々と準備を進めているようですが、彼ならこの偉業を成し遂げる事でしょう。

続く







先日のブログで、将棋の戦法は石田流を修行中だと書かせていただきました。

たまたま、本屋の将棋コーナーにて、以下の本を見かけたのがきっかけでした。

升田幸三著 升田の研究~鬼手と石田流

この、表紙を見て、升田さんを初めて知ったのですが、名人が醸し出す独自の雰囲気、鬼手というとてつもなく強そうなネーミングに惹かれました。

さっそく立ち読みしてみると、石田流を軸とした、升田さんの戦法が詳しく書かれており、この本を熟読し、鍛錬を重ねれば自分の将棋力は飛躍するのではないかと考え、まずは、升田氏の人となりから調べてみることにしました。

升田幸三氏は1918年広島生まれ。棋士になることを反対する母に「名人に香車を引いて勝つ」と書置きを残し家出。木見金治郎門下となり、その後、6年間の軍隊生活を経て、1947年、八段。1952年、王将戦で木村義雄名人を半香に指し込み、王将位を獲得。
1956年には、大山康晴名人を半香に指し込み、さらに香落ち番も勝ち、「名人に香車を引いて勝つ」という将棋史上空前の絶後の記録を残し、少年時代の夢を実現させた。
1957年には、名人位を獲得。王将、九段位を合わせて史上初の全冠独占を達成する。「新手一生」を呼号し、過去の定跡を改革することを信条に、既成の常識を覆す新手を創造。数々の新定跡を創作。1973年、紫綬褒章を受章。1991年心不全により逝去。享年73歳。
没後、独創的な新手の考案者に贈られる「升田幸三賞」が創設された。

升田さんは、数々のエピソードをお持ちで、著作も多数残しているのですが、私はこの本を買いました。


歩を金にする法

これは50年前に、当時連載されていたエッセイを本にまとめたものです。
将棋の戦術などに言及した本では無く、升田さんから観た人生観が面白く綴られております。
これを読めば将棋というものが、人生、スポーツ、会社組織、社会学など、多岐にわたる分野と照らし合わせて考えられる、上質のゲームであるということが良くお解りいただけるはずです。











図書館で借りた本を読み終えましたので、ここでご紹介させていただきます。




世界最悪の旅・A・チェリー・ガーラド

1910年から1912年にかけて、南極点到達を目標に過酷な冒険を行ったスコット隊の悲劇を描いた本です。

当時、南極点到達は人類が未踏の場所であり(この時点で北極点は到達されたことになっている)ノルウェーの冒険家ロムール・アムンセン、イギリスの軍人ロバート・スコット、両者が南極点到達に向けて旅を行い、アムンセン隊は1911年12月14日に到達。およそ一ヶ月後の1月17日スコット隊が到達。
アムンセン隊に先を越された事により、帰路は、さらに過酷で、悲劇的なものとなりました。

スコットを中心とした到達隊、雪上車を使用する隊、犬ゾリ、ポニーを使用する隊とグループに分け南下するのですが、エンジン付きの雪上車はすぐに故障。ポニー、犬ゾリによる荷物移動を余儀なくされ、旅は困難そのものといえました。
最終的に残る到達隊の帰路も考慮し、途中に何カ所もデポと呼ばれる倉庫を設置していくのですが、旅が進むほど、隊員の疲労が色濃くなり、読んでいるこちらまで寒さや疲労感を感じるほどです。マイナス30~40度という想定外の異常気象(大寒波)が幾度も押し寄せ、食糧難からポニーを食用として射殺するくだりなど、リアルすぎて言葉を失います。

前半は、この本の著者チェリー・ガーラドによるものですが、到達隊のメンバーでは無いため、途中から、スコット本人、到達隊のウィルソンによる手記に変わり、その後、捜索隊のメンバーとして到達隊を探す著者の記録に戻ります。

隊長であるスコットの並々ならぬ精神力には誰もが脱帽しますが、捜索隊が探し当てたスコットの傍らには12通の遺書があり、スコットの遺族、隊員の遺族、遺族を保護する事、隊員に名誉を与えるようイギリス政府に記したものや、夫人に対し、再婚を促すものまであり(本にはすべて掲載されております)、彼の男らしさが十分伝わってきます。

巻末には、成功し、無事に帰還したアムンセン隊と、スコット隊の違いを検証する項目がありますが、防寒着なども、アムンセン隊がアザラシの毛皮等を使用する(エスキモーが使うような)伝統的な物を使用していたのに対し、悲劇のスコット隊は、牛皮を重ねて作ったもので(バーバリー社が作ったとか)、体から出る水蒸気が凍りつき、それが原因で体温が低下し、防寒の役目が利かなくなってしまったそうです。

雪に埋もれたテントの中で眠るように無くなっていた到達隊が、アムンセン隊に先を越されたと知った時、その苦悩は想像を絶するのですが、しかし、それを知っても力強く前向きに、また、仲間を鼓舞しながら進んだスコット隊の驚異の記録を読めば、極地というものがどれほど男達を魅了するか、よくお解りいただけるはずです。
また、この記録が後の極地探検家達に与えた影響は計り知れないもので、多くの冒険家がこの記録を参考にしたそうです。

A・チェリー・ガーラドは、
“勇敢な人間には探検は不向きだ。もし、あなたが臆病者なら、成し得る仕事はたくさんあるだろう”
“探検とは、知的情熱の肉体的表現なのだ、迷わず外の世界に飛び出してゆくべきだ”
と、最後に締めくくるのですが、自身も探検家で、過酷な旅を幾度も経験し、スコット隊長たちの亡骸を探し当てた著者ならではといえる言葉の重みと、世界に飛び出せという力強いメッセージを感じるではありませんか。







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